今日はミャンマー料理を代表する、揚げ豆とお茶っ葉のまぜまぜサラダ、
“ラペットゥ”を通じて近況を報告します。
ラペットゥは、場所や価格にもよりますが、ピーナッツ、緑豆、そら豆、
ゴマ、ひよこ豆等の揚げ豆ミックスに、薄く細く切った玉ねぎとトマトを入れ、
発酵したお茶の葉を入れてまぜまぜするというミャンマーのサラダで、
緑茶に馴染みのある日本人は、このサラダの程良い渋みに抵抗なく、
美味しく食べられると定評があります。
移動式防災教室=MKRC出発の9月5日、スタッフのジジが「こんなものを見つけました~☆」と満面の笑みで見せてくれたのは、小さなインスタントのラペットゥセットでした。
スタッフのジジとラペットゥ |
ラペットゥセットの混ぜた後 |
パッキングの技術があまり高くない当地で初めて見るラペットゥのパック。
他のスタッフも次々購入し、きびだんごのように持っていくという人気ぶり。
当地で強い需要があったことを教えてくれました。
話し合いの時間には、ポリポリ揚げ豆を噛む音が聞こえてくるのが通常の光景です。
日本のお茶菓子と言った感覚でしょうか。
そうこうして、9月5日に出発した移動式防災教室は、4村計555名(述べ数)へのトレーニングを経て11日にヤンゴンに無事に帰着しました。
トラックの中で自然災害の仕組みを学ぶ先生たち |
洪水被害を防ぐための砂嚢の作り方と置き方講習中 |
スポンジタワーで地震の揺れと建物の関係を学びます |
翌日12日には、HABITATの支援による大工と煉瓦家屋を作る石工向けの「安全なシェルター建設トレーニングワークショップ」がSEEDS Asiaとミャンマー工学会(MES)の共催で実施されました。
このトレーニングワークショップでは、サイクロンや地震に対応できる安全な家とは何か、建設する際にはどのような工夫をするべきか、その防災テクニックと共に包括的な防災概念を大工に伝えることを目的とし、エヤワディ管区、ヤンゴン管区から合計50名をヤンゴンに招待しました。
参加した大工さん・石工さん |
安全な家というのはその建築方法、素材、構造自体も大切ですが、同時に家具の置き方・備え付け方、緊急避難袋の有無、適切な避難方法と災害事態への知識、緊急連絡網等も安全確保には重要な要素です。このようなハードウェアとソフトウェアを合わせた防災トレーニングを同時に実施することが重要で、このトレーニングの意義があります。
今回のトレーニングでは、SEEDS AsiaとMESがサイクロン直後、初の共同プロジェクトとして2008年に建てた安全な木材モデルハウスに加え、本プロジェクトで煉瓦建の防災モデルハウスを新たに建設し、さらに移動式防災教室トレーニングも合わせて実施と、ハード&ソフトの
アプローチを達成するのと同時に、
SEEDS Asiaからの挨拶 |
サイクロン以降、2年間に亘るミャンマー工学会との共同プロジェクトの集大成とも言えるトレーニングとなりました。
地震発生時のミニチュアモデルで 家具の壁への固定がある部屋と無い部屋の比較 |
津波、サイクロン、洪水対策の10ポイントを展示中 |
ミャンマー工学会のウーココジによる安全な石工建設に関するトレーニング |
耐震・耐サイクロンの安全な煉瓦ハウス |
木材仕様の安全な建設トレーニング |
大工さん石工さんのランチ |
朝早く遠い村からやってきた大工さん&石工さんお待ちかねのランチには、やはりラペットゥが登場。5つのタウンシップ(県)から来てくれた大工さんたちは、ポリポリとラペットゥを食べつつ自己紹介や情報を交換、和むランチとなりました。
ミヤンマー 人集まれば ラペットゥあり、です☆
このトレーニングが防災力の向上に貢献することを強く願いつつ、ラペトゥを手土産に参加者を見送りました。
またね~大工さん!! |
大工さん遠いところをありがとーう!!
無事の帰着を祈りつつ、お見送りしました。
無事の帰着を祈りつつ、お見送りしました。
改めて、トレーニング完了にご協力いただいた皆様に感謝致します☆